2003年新庄草取りツアーの感想&新庄の農家さんへのメッセージ

【ツアー参加者】

小松さん
【感想】
今回の「草取りツアー」に行くことにはかなり迷いました。でもやっぱり来てよかったです。色んな刺激を受けました。まずメンバー(参加者)と話していて、意外と社会人さんが多くいて、今どんなことしているのか、実際働き始めて思うような仕事に就けなかった、などを聞いたり、「学生のうちはいいよ〜、絶対」という言葉を聞いて、これから外への活動をしていきたいなと思いました。それから皆様色んな経験をしているなぁと思いました。
 夜の農家さんとの話や、草取りの時の高橋さんの話などは、東京で本を読んだり聞いて知ることにはない、実際の現場の話が聞けて、農業の大変さ(一部)や盛り上げていこうとする姿勢が伝わってきました。貴重な経験だったと思います。新庄市、彼らはすごいなと思いました。

【農家の方へ】
 2日間、草取りや料理や話など、貴重な体験をありがとうございました。楽しくて、おいしくて、ためになりました。
 草取りはこの腰をかがめた作業を1人や2人でやるなんて、本当に苦労があって大変だなぁと思いました。その中で、頑張っている新庄の方々の動きから"食"や"農"に対する熱い思いが伝わってきました。
 この新庄での体験を家族や友達に伝えたいと思います。あんなにおいしいご飯が自分の国のもので食べれるのに、安全な食べ物を食べたいという気持ちは皆あるのに、なぜ食べないのだろう?食べれないのだろう?と、とても不思議に思います。
 "食を見直すことや食への関心が深まりました。また是非行きたいです。いや、行きます。


大江さん

【感想】
本当に有意義なツアーでした。たくさん楽しいこと、良いこと、勉強になることがありました。特に良かったのは、農家の人たちと話せて、草取りを実際にできたことです。こんなツアーがもっとあればいいと思いました。
【農家の方へ】
 本当にありがとうございました。農家の方の想いを知ることができて、本当に良かったです。また、新庄に行きたいです。新庄 ? love!


村上さん

 右も左も分からず、ただ「面白そう」と思って参加した今回のツアーでしたが、田に入って、土に触れ、草をとることで、「食」の背景にある労力、価値に気付かされました。
 また、新庄の方々の大らかな心に、とても安らぎを覚えました。
 今後は、より科学的、理論的に、自分達の何が優れ、従来の農業の、もしくは海外の農業資本の何が劣っているのかを分かりやすくアピールしていくことが、つまりは「広報」がより重要になると思います。
 ありがとうございました。


坂口さん

 山形の皆さんのホスピタリティーにとても感謝しています。
 同じ様な試みをしている農業団体が関東にもあれば、A SEEDのツアーとしても短時間かつ頻繁に訪問できて、より良いのではと思いました。北関東3県とか千葉とかにないのかな?


磯野さん

農家の皆様へ
 都市に住む私にとって田んぼに足をつけるのは、自分の食の出発点につくようで感動するとともに、大変さもお話を聞いて実感いたしました。来春からは現場の心を忘れずに働きたいなと思います。


井口さん

 本当に楽しく、色々学ばせてもらいました。ありがとうございます。
最初、私は農業はあまり経験がなかったので、不安もあったのですが、貴重で忘れがたい思い出を作ることができました。
 ただ単に、"有機農業"と一口で言っても、作物ができるまでに、どれだけ労力がかかっているのかを、実際に草取りの一部(?)をして感じました。この草取りは、農業のほんの一部でしかないかもしれませんが、食物の大切さ、そして毎日食事ができることに、感謝の思いでいっぱいです。そして、自分の食事のことから変えていこうと思いました。小さな一歩かもしれませんが、周りにも伝えていくことができればと思います。
新庄で食べた食事は本当においしくて、自分自身もこんな食事を毎日食べれればと思いました。それと、農家の方々や、バイオマスセンターの方々とお話をすることができて、刺激を受けました。本当に内容が濃くて、楽しく2日間を過ごすことができました。ありがとうございました。


橋場さん

楽しかったです!


中田さん

 今回は、水田の草取りとはどんなものかという好奇心で参加させていただきました。
農家さんの長年のご努力で、このようなツアーが成立したことを知り、新庄の農家さんとさらにお付き合いを深めたいと思うようになりました。
 お金では得られない貴重な経験をさせて頂きました。本当にありがとうございます。


森田さん

 大変お世話になりました。農業とか、自分の食についてとか、「なんとなく」しか考えてなかったなぁと気付きました。大切さを自分の実感として感じられた今回のツアーは、自分にとって大変有意義でした。ありがとうございました。
 今後何をどうすれば「広がり」「定着」するのか考え、行動に移せる事を見付けたいと思いました。


有本さん

 いろんな人がいて、楽しかった。
 友達100人出来ました!農については考えるきっかけになりました。
 みんないい顔してる。


永作さん

 農家の方の厳しさを知って、それでも農家を続けていこうとすることに熱いものを感じた。
考え方も古臭いものをイメージしていましたが、とても前向きで驚き、また自分もそうでありたいです。
 今、自分に出来ることが何かわからないけれども、必ずこの経験を活かします。
ありがとうございました。


大竹さん

 草取りしたことも、"農業"の大変さも知らずに参加した私に親切に教えてくださったり、質問したことに真剣に答えていただいて、交流した農家の方々や、バイオマスセンターで説明してくださった方々、食事作りをしてくださった方々に、心底ありがたいと感じ、感謝します。この機会を得られたことで、"続けていく事"の大切さ、"人と人のつながり"など改めて実感しました。新庄の農家の方々の将来世代のことまで思っている姿に、私も長い目でいろんなことを考えていけるようになりたいし、"自分だけ"でなく、自分は周りの人に生かされているのだと再認識しました。日々の営みからの言葉に、何にも変えられない重みがあると思いました。
 これからの自分の生活 / 人生の中で、これらの事柄を持ちながら、生きていきたい。日常ではトラスト運動に参加して、積極的に"ともに生きる"の"結"というのをしていきたいし、その他でも、自分の地域の農業と食物を大事にしていけるように、消費の面から行動していきたい。
自分の周りの人にも、伝えていくことをもっともっとしていこうと思うし、秋に新庄の農家の方々がこられる時は、誘って参加したいです。
ありがとうございました。


香田さん

 去る6月21,22日はA SEED JAPANの草取りツアーでお世話になりました。
 ツアー中に幾度か言わせていただきましたが、私は今回、「これから、大学で農業や農村について学んでいきたいと思っていて、そのためには机上の勉強だけでなく、実際に体験してみたい」という気持ちで参加させていただきました。
 しかし、明確な問題意識を持たないまま「なんとなく」参加してしまい、せっかく実際に農業を営んでいる皆様とお話しする機会であった交流会でも、なかなか自分からお話しできなかったのが、とても残念です。
 とはいえ、せっかくのチャンスを十分に生かしきれなかった部分はありましたが、私にとっては当然有意義なツアーとなりました。二日間、ありがとうございました。とても楽しかったです!みなさんが暖かく迎えてくださり、田んぼも気持ちよかったし、食べ物もおいしかったし…

「からだを作るものを、どれだけ食べていますか。」
 佐藤あい子さんのこの言葉は、私には強烈なパンチでした。関東の日常生活に戻って、少しずつ、草取りツアーに行く前と同じような食事のしかた(特にコンビニで買ってしまうファーストフード)になりつつありますが、それでも食べ物を口に運ぶたびに、その言葉を思い出します。自分の健康のためにも、将来的には食生活を改善したいと思っています。

「労働力支援と言うよりも、ちゃんと買ってくれる人がいなけりゃ。」
 …というような趣旨のことを、20日のディスカッション内でお話されていたことも印象に残っています。私は、「農村−過疎化・高齢化−労働力不足」というようなイメージを、(これもまたなんとなくですが)持っていました。でも、新庄の農家(農村)では、私が持つイメージとは違うのだなと言うことに気づかされました。そう、作った物を適当な対価で買ってくれる消費者がいないと、農家の方がいくらがんばっても、収入にはならないんですよね。
 農業や農家の方、そして農村に役立つことを学び、実践したいというような気持ちだったのに、草取りツアーに行かなかったら、これからも自分の勝手な思い込みにもとづいて、動いていただろうと思います。研究者や行政の取り組みと実際にその利害を受ける人々との間でうまくいかないのは、このように、研究する側が勝手な思い込みかあるいは自分の利害のみで研究をするからなのだということを、自分なりに感じました。

 今回のツアーから帰って、自分がやろうとしていたのは農業や農村の「ひと」に関わることだったのだということを思い出しました。そのためにも、やはり自分が体験したり、実際に作業をしている人のお話を聞くことは、今後ずっと大事にしていかなければなりません。

 相変わらず、これから大学で勉強する事が明確にできていませんが、ツアー前よりは少し視界が開けたと感じています。

 本当にありがとうございました。また機会があったら、ぜひお会いしたいです。1回ぽっきりでは観光と大差なくなってしまうので、また新庄の方々と関わりたいと思っています。今は今の自分のことで手一杯頭いっぱいなので、それがいつになるかはわかりませんが、いつかきっと、必ず。


飛騨さん

 年に何度かこのようなツアーがあるのは大変有意義なことであると思います。さらには水田トラストの支援としてのプチトラストの試みも有意義であると思います。
 今、TCXで考えているのは、自然食品やフェアトレードのショップと提携して、色々な試みをやることです。12日のアースガーデンにはもみがら炭の製品(鉢や枕)の試作品を出してみます。そして、軌道に乗るまで、思索を続けながら、生産者とショップを探します。水田トラストの宣伝もその場でやりますが、いまいち広がっていかない。ショップを基点にして運動していければ、問題意識を持っている学生も消費者も支援しやすいと考えています。おにぎりや、惣菜の形でショップが扱ってくれれば、飛躍的に浸透するだろうと考えています。

【食農チーム】

小柴さん

 新庄で、人の温かさ、人と人のつながりの大切さを強く感じました。一番忙しいこの時期に時間を割いて、私たちのために農業を通じて本当にたくさんのことを教えてくれて、刺激にもなり、本当に勉強になりました。
 農業をやるには、思いやりがあればおいしいものは絶対にできるよ、と聞いて農縁のすべてがそこにあると思いました。
 私はこの思いを知るには、こういう都市と農村の交流こそが大切で、もっと身近に多くの人が経験して欲しい。どんな思いで、熱意で、お米と野菜を作っているのか知れば、もっと食に真剣に向き合うはずです。私はこれから、この新庄とのつながりを大切にして、もっと身近の「結」ネットワークを広げて、さらに新しい展開を考えていきたいです。


謝さん

【感想】
 草取りツアーに参加して印象的なのは、ツアー参加者がかなり自発的に動くなぁと思いました。そういう協力もあって、良いツアーになったのではと感じます。
農家の人と話して学ぶことはたくさんあったけど、田んぼのことというよりは、ライフスタイルとか、もっと幅広い感覚のものをたくさん教えてもらったような気がします。「あたりまえ」の違いなど、自分のなかでもやもやしていたものに、かなり多くのきっかけを与えてもらったように感じます。そして、毎日口にするものから、作る人の思いをはせられるようにしたいなと改めて意識しました。スタッフの皆さん、お疲れ様でした。

【農家の方へ】
 「私たちが来てくれることがうれしい」と言われてましたが、その分、私を含め、みんなたくさんのパワーや想いを持って東京に帰るのだと思います。明日からの毎日も、少しいつもより新鮮なものになるような気がします。ありがとうございました。


六辻さん

 意見交換会がとても興味深かった。
 今まで山形県のイメージがなかったが(新庄も名前しか知らなかった)、今回のツアーで非常に好きな県になった。農家の方々は、思っていたより親しみ易く、面白い人だった。
 全体と通して、とてもよい雰囲気のツアーでした。


柳田さん

 ほんの2日間ぐらいの草取りですけど、自分が普段食べている米がどんな環境で育っているのかをじかに見、体験することができ、とても勉強になり、またより身近なものとして感じることができるようになりました。農家の方々ともさまざまなことを話すことができ、A SEED JAPAN と新庄の方々との信頼で結ぶような関係はとても大切なつながりであり、またこのツアーを2〜3日のいい思い出としてだけではなく、これを次のステップへと、どう発展させていくべきなのかということがとても重要な議題なのではないのかと、強く感じるようになりました。けれど、今回の草取りツアーに参加して体験したことは、自分にとって本当に大きな一歩であると思いました。本当にありがとうございました。


佐藤さん

 実際に新庄に足を運んで体験するのと、東京でいろいろと考えているのは本当に大きく違うことだな、と今感じています。
 高橋さんが言っていた、先へつながる関係や、都会からどんなことでも思ったことを"発信すること"。自分なりに考え行動していきたいと思います。すごい楽しかったので、参加して本当によかったです。参加者へのアフターフォローなども加えて、先につなげていけるようにしたいですね。


塙さん

 草取りツアーに行きたい。農業を体験してみたい。ただその気持ちだけで参加を決めました。でも、草取りの出来る、裸足では入れる田んぼは、農薬を使っていないからこそ入れる田んぼなんだとわかりました。そして農薬を使っていないというのは、体にいいんだから素晴らしいとしか考えていなかったけど、とても重労働で、様々な被害を受ける可能性も高く、本当に大変な農法なんだということを知りました。そして、様々なリスクがある中その農法を選んだのは、食べ物を食べる人、そしてその人たちが授かる子供達のことを大切に思うからこそなんだとわかりました。そんな農家さんの、作る側の人々の気持ちがあることを知って、前より食べ物を大切に感じるようになりました。その変化が、ツアーに行った何よりの収穫だと思っています。


君島さん

 どうも世話になりました。今の僕にとってすごく貴重な経験になりました。草取りをしていていつの間にやら無心になっている自分がいました。新庄の方に「草取りって楽しいですね。」と言ったら「ホントはもっと大変だぞ。楽しいでは片付けられない。」と言われました。そうですよね。自分達はみんなで取ったから楽しかったんですよね。きっと。あれを1人でやる事は大変な作業だと思います。でも心の中で、「だからこそみんなでできるようになればいいのにな。」とお思いました。
 「夏子の酒」という漫画をみて、農の営みに憧れを抱いた僕ですが、実際についてもっと知りたいと感じています。
ツアー後は何かしら、動いて行きたいです。
 「百姓とは百の女を生かすってことだ。」と言う言葉が印象的でした。言われてみればという感じでした。
またお会いしましょう。


河合さん

 今年も、都市の青年を受け入れて頂きましてありがとうございました。都市の青年にとって、農家さんとじっくり話す機会はめったにありません。農家さんが、どういう思いで米づくりをしているのか、有機農業がどれくらい大変かを少しでも理解出来てよかったと思います。
 草取りという、有機農業にとって一番の重労働を2日間だけでも体験できて良かったです。頭で考えるだけでなく、身体で感じることが大事であると認識しました。
 また、今回は農家さんだけでなく、新庄市役所の方、新庄のまちづくり活動をしている方、バイオマス・センターの研究者の方とも交流が出来て、都市の青年が農村地域の取り組みについて知る良い機会になりました。
 新庄が「環境」をテーマにしたまちづくりに取り組んでいるということを知れて、是非応援していきたいと思いました。市民の方が参加できる「まちづくり」を通して、新庄の農業がもっと面白くなることを願っています。
 新庄の市民、農家さんだけではなく、そこに都市の青年たちが関わることによって、都市と農村が一定の緊張関係をもって刺激しあえる環境を作っていくことが大事だと思います。


山本さん

 今回のツアーは自分自身物凄く実りの多いものになりました ツアー中はもちろんの事 事前入りした二日間 いろんな方にいろんな話を頂き 僕自身も思いの丈をぶつけ かなり濃厚な四日間で 後半は情報量の多さ・感じること考える事を頭の中で整理するのに精一杯になるほどでした
また今回田んぼにまみれる事で様々な事が見えました 田んぼは社会の縮図であり生きる場所であり人間関係のあり方を僕に教えてくれました
今回のツアーで完結させるのではなくこれを序章としてこれからもお付き合いして行きたいです


近藤さん

 二日間、有難うございました!大切な田んぼに入らせていただいたこと、農業について丁寧な説明をしていただいたこと、美味しい食材を用意していただいたこと、どれもどんなに感謝しても、し尽くせない気分です。
 また、新庄の郷土料理を教えていただけたことも貴重な経験となりました。東京でも、応用料理に挑戦している毎日です。
 全体を通して、随分ご迷惑をおかけしたにもかかわらず、私たちとの関係を、継続したものにしてゆきたいとおっしゃっていただけて、本当に嬉しかったです。
 今度は、受け取るばかりでも教えていただくばかりでもなく、私たちからも「情報の提供」や、そのほかさまざまな形で、新庄の持続可能な農業の発展に貢献させていただきたいと思っています。
今後とも、よろしくお願い致します。


平野さん

 「気持ちいい」 田んぼに裸足で入ったときの最初の感想でした。土の中で多くの微生物が生き、苗が生きている。田んぼという空間で、互いに成長していく。そうやってお米が作られていく。しかし作られていく過程での苦労は、実際に草取りを体験して初めて知りました。簡単ではない。そう思いました。そして田んぼの中に、農家さんの思いも生きているのかと思うと、感慨深くも思いました。
 また、交流会等を通して農家さんたちの思いを聴き、私たちの思いもぶつけ、本当にいい経験になりました。都市ではなかなか農家さんの本当の気持ちを知ることは出来ません。文章として、映像として、農家さんの思いをうかがい知ることは出来ます。しかし、実際にひざを突き合わせて話をすることはほとんどありません。このような交流は"益"あって"害"なしだと思います。近くて遠い私たちの距離をもっと縮められたらいいのにと思っています。
 私は生産の現場を体験したい、農家さんたちの生の声を聞きたいとの思いから、ツアーに参加しました。実際に田んぼに入って草取りをし、農家さんと話をし、私のこの思いは満たされました。しかし同時に、この満たされた思いをこれで終わりしてしまってはいけないと思いました。良いものを食べたい、食べさせたいという互いの思いを、今度は満たしていけるようにしなくてはならないと切に感じました。
 これからも、新庄とA SEED JAPAN が互いに協力し合って、思いを形にしていくことが出来るように努力していくことが一層大事だと思っております。
 くれぐれもお体には気をつけて、これからも頑張ってください。応援しています。ありがとうございました。
 しかし食べ物に関しては、むしろ私たちのほうが気をつけなくてはいけないのかもしれませんね。書いてからそう思いました。これからも、お互いに頑張っていきましょう。