ネットワーク農縁・新庄水田トラストの事務局を鴨川の里山に移したのは、そうした「土台」から私達を解き放つためだったと、今、気がつく。ここ鴨川では、ネットワーク農縁・新庄水田トラスト会員はもちろんのこと、その他の関係者と協働して、手づくりで生活を生産する能力を訓練し、自然や文化遺産を掘り起こし、持続可能なものとして管理する方法を学んでいる。
新庄でも波紋を広げている。世界の現実の目覚めた若い神室の農業者達を勇気づけ、生活の転換をサポートする。都市の若者達を若い存在のまま受け入れ、食と農の大切さに気づかせる。20代A
SEED JAPAN世代の根を下ろしたつながりとして、30台Be Good Cafe世代に「社会的責任投資とお米」という側面で、水田トラストをアピールした。
新庄市の行政を本来の「市民への奉仕」という役割に気づかせ、人が生きるとはどういうことかと哲学し、希望のふつふつと沸く地に変え始めた。世界的な支配秩序の破綻の一つ、生態系システムの行き詰まりと崩壊をもたらす遺伝子組み換え人工作物を許さない「GMOフリーゾーン」運動への、力強い第一歩もその一つである。
今、鴨川の山里は、花の季節から山の季節へ移行している。淡い緑から濃い緑まで、いく色にも山は染まって、生き生きした日本画の世界を広げている。自然にエンパワーしてもらいながら、今年からは、「もう一つの世界は可能だ」という世界社会フォーラムの実践に、私達も合流していきたい。
ヴァンダナ・シヴァさん歓迎交流会にて(東京・早稲田)
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